【映画vol.1】リップヴァンウィンクルの花嫁
こんにちは、こんばんは。
お待たせしました。
炭酸宇宙です。
炭酸宇宙の趣味は休日に映画を観ることなので
たまに映画の紹介でもしていこうと思います。
今回は先日観た「リップヴァンウィンクルの花嫁」です。
岩井俊二さんの作品だが、正直、万人受けするとは思えない。
映画とひとくくりにしても、作品ごとに形がある。
例えば、
エンドロールを観ながら与えられた答えを噛みしめる映画と
エンドロールを観ながら与えられた議題に気付く映画。
全ての映画は映画館で観て終わるものではないけれど、
特に後者は、映画館を出てから、観客の人生、日常に
じんわりと滲みだして、観客は答えを考え始める。
まさにリップヴァンウィンクルの花嫁は後者の色が濃い映画だ。
是非、この映画を観て、現代社会とその社会で生きる自分について
考えてみてほしい。この生き辛い社会をどう歩いて行くのか
自分にとって大切なものは何か。
答えはすぐに出せるものではなくて、きっと
ふとした瞬間、自分なりの答えが見つけ出せるのだと思う。
この映画はそのヒントになってくれるだろう。
些細な日常と痛烈な現実。
本物と偽物の区別もよくわからないまま、
折れて、迷って、でも最後に一歩進んでみる。
小さな幸せを探して。
大きな幸せを捨てて。
作中で出てくる言葉。
「この世界はさ、ほんとは幸せだらけなんだよ」
この映画は、まるで詩集のようだと思う。