宇宙人が地球で暮らすということ

宇宙人こと、IT系企業OLの日常。

幸せってなんだろな。

リップヴァンウィンクルの花嫁に対する
長澤雅彦さんのコメントに
「この幸せな一瞬さえあれば、
一生生きていけると思うか、
もう死んでもいいと思うか」
という文がある。


昔、この世界に
今、この瞬間以上の幸せはもうないから
もうこれ以上生きている必要はない。
もう死んでもいい。

と思ったことがある。

それにも関わらず
今、自分を満たす幸せという感情は
死ぬことを連想させてはくれない。
もっとこのままでいたいと思う。

その2つの違いは
一方的な幸せか
共有された幸せか
というところにあると思う。

誰かと共有した幸せは
一方的に与えられた、感じ取った幸せに比べて
今よりこの先の未来を想像しやすくなるのではないか。
「この幸せな一瞬さえあれば、
一生生きていける」
ここで想像する一生には
自分一人ではなく
誰かと歩く自分の姿が見えるからこそ
こんな風に思えるのだと、そう感じる。


リップヴァンウィンクルの花嫁の登場人物
真白は、今まで一方的に拾った幸せを
孤独に抱え、それ以上の幸せを見つけられなかった。
そして、最後の最後に
真白は七海と同じ幸せを共有し、
七海の未来が想像できてしまったのではないだろうか。


ふと、そんな風に思った寒い夜のことでした。